福岡市西鉄大橋駅徒歩3分のサロンで
心と体の健康管理支援事業をしている
理学療法士の今村です。
サロンではがん術後のリンパ浮腫ケアを
医師のご紹介・指示の下に行っています。
中でも体重コントロールが必要な方がいて、
最近は体力と食事面からのサポートを
することも増えてきています。
「バランスの良い食事は難しい」
がん患者さんは少なからず「体に良いものを食べないと」
という意識が頭の中にあり、色々な情報を得ている方も
少なくありません。
私は必ずお食事を全て写真に撮って見せていただくのですが、
みなさん色々と意識をしてくださっていることがわかります。
でも・・・。
そのほとんどの方が何かに「偏って」いるんですよね。
お話を聞いているだけでは実はこれは
あまりよくわからないのです。例えば、
・油物はあまり食べないようにしています
・カロリーはかなり気を付けています
・そんなに多く食べていないです
・玄米にしたり野菜を多く採るようにしています
・砂糖に気を付けて食べないようにしてます
・甘いものは気を付けてます
・間食はしないように、食べてもナッツ類にしてます
といった具合に一見聞くととても気を付けていて
健康意識が高いように思えるのです。
ですから必ず写真で全体の色合いや偏った嗜好がないか。
その人が工夫できそうなことはなにか。
を一緒に考えていくことが大切です。
例えば麺類がお好きな方がいるとします。
あなたはどのようなアドバイスをしますか？
実際に見てみましょう。
３つの麺類写真を並べてみますね。
どうですか？
どんなアドバイスができるでしょうか。
「麺類は炭水化物だから食べちゃだめよ！」
と言いますか？？
でもそれではこの方にとっては
大好きな麺類をいきなり禁止されて、
ストレスが大きく長続きしないですよね。
こういう方の場合は
「主食以外に何を食べているか挙げてみてください」
と聞いてみます。
うどん写真からはネギとゴマと麺つゆ。
明太子スパでは明太子、のり、バター？でしょうか。
最後の写真からはトマトとピーマン？レモンが見えますね。
さて、体づくりに大切なたんぱく質や
ビタミン、ミネラルはどこにあるでしょう？
ほとんど、、いえ、もうないに近いですよね。
こうやってご自身が食べている食べ物の中で
何が足りていないのか。
何を足すとより良い感じになるか。
をいっしょに考えていきます。
うどんであれば、卵を１つ追加できると
タンパク質が取れますねとか。
パスタであれば魚介類や牛肉を使った
パスタで少しパスタよりも具材を多めに
食べてみましょうか。とか。
また、全体的に冷やす食べ物が多いので
少し体が温まるような素材や食べ方も
取り入れてみると違うでしょうね。
食事の後に1杯の白湯とかあたたかい
飲み物を飲むだけでもいいと思います。
そうすると卵を入れたおうどんは、
具材を少し多くしたパスタは、
いかがですか？
同じうどん、パスタを食べているのですが、
主食を取り除いて観察すると、
「おかず」が入ってきてますよね！
彩りもぐっと増えたのではないでしょうか。
バラカプロジェクトでは、
単なる「痩せたい」ではなく、
あくまでも「健康的な生活を送る」ための
治療の１つとして、楽しみながら
その人が工夫できる範囲で改善できるよう
アドバイスしています。
食べちゃダメダメではなく
「どうしたら美味しく楽しく食べれるか」
を考えることは、健康的な食事を考える上で
とても大切なことなのです。
「体にいいから」
「これがいいと聞いたから」
食べるのではなく。
あなたは「食事」を楽しんでいますか？
その食事、好きですか？
今一度ご自身の体と食べ物。
まずは観察してみてくださいね。
ご相談のある方は、
baraka.fukuoka@gmail.comｍまで。
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