2019.2.2

地域で自分らしくを支えるために専門職ができる「のりしろ術」とは?

地域で自分らしくを支えるために専門職ができる「のりしろ術」とは?

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福岡国際会議場で開催された、
「ホスピス緩和ケア・ネットワーク福岡」
主催のイベントに参加してきました。 

ホスピス

医療福祉系の人が多かったようですが、
患者さんやご家族など一般の方でも
聞くことができる会です。

今回の講演者の方が面白かったのは、
医療従事者だけではなく、
弁護士さんや葬儀屋さんのお話が聞けたこと。

なかでも弁護士さんがお話しされた内容は、

法律家の立場からの終活ということで、
お金の管理方法や万が一自分が管理能力が
なくなってきた場合、どのようなところや
どのような人にそれを頼むことができるか。

また逆にお金を無駄に使ってしまわないよう、
悪徳商法やその他どのようなことを
日ごろから気を付けていたらいいか。

などなど。
「看取り」「終活」というよりも、

「今をどう生きるか」
に集約される様々な具体的な方法を
教えていただきとても興味深かったです。

その中でおっしゃっていたのが、

「のりしろ」

理論です。

つまり、訪問看護師や医療福祉に携わる
専門職の人たちは今やその方の人生や
亡くなるまでのある意味経過を見守る役割も
担ってきています。

そんな時、様々な地域の人たちと協力して
関わる方がどうしたら生きやすくいられるか。

そのサポートをするためにも、
専門分野だけでなく、ほんの少しでいいので、
専門以外の職種や分野についても
知っておこう!というものでした。

紙と紙をくっつける際に
のりをちょっとずつ端につけて
それぞれの紙をつなぐのと同じで、

みんなそれぞれにちょっとずつ
専門外のところに興味を持って知っておくと、
すぐに連携しやすくなりますよという
お話しでした。

実際に、

・事前指示書
・法定後見制度
・意思決定の支援とその方法
・アドバンス・ケア・プランニング

などのご説明もいただき、

独居の方や、事情で家族と疎遠な人、
認知症や様々な理由で意思決定が
難しい状態の人に、
どのようにしてそれを支えることができるか。

とても参考になりました。

とはいえ実践するのはまた別物ですね。

実際に叔母様に関わったという方のお話しも
その後に聞いて、なかなかその通りには
うまくいかなかった事例を聞いたり。

葬儀屋さんからは、葬式の最中に起こる
家族間のトラブルや驚きの話など。

とりあえず、葬式の間だけでも
仲良くしてて欲しいです・・・

という言葉に、本日は、

お金の管理や相続・葬儀と
結局人間関係をどう清算していくのか、、、

ということを突き付けられたような
気もしないでもありませんが・・・。

でも色々な立場の方の話が聞けるのは
面白いですね。

またこういう会があったら
参加していきたいと思います! 

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