2019.8.25

旅行ってこんなに面白かったの!?大学病院の看護師を辞めて起業。障がい者の方が楽しめる「あすも旅行特注班」代表理事にインタビュー

旅行ってこんなに面白かったの!?大学病院の看護師を辞めて起業。障がい者の方が楽しめる「あすも旅行特注班」代表理事にインタビュー

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病院でも訪問看護でも施設でもない。

ただただその人の

「行きたい」
「やりたい」

をオーダーメイドの自費サービスで
支援し続ける看護師さんがいます。

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大橋日出男さん。
福岡で障がい者の方が
旅行で楽しめる事業を展開している
NPO法人あすも特注旅行班の代表理事だ。

福岡県春日市出身。
コンビニでアルバイトをした時に
対人サービスの面白さを知り、
さらには資格と技術を持って
出産から死期までを扱うことの
できる看護師になろうと思ったとか。

15年福岡市内の大学病院に
勤務していましたが、
そこで出会った患者さん達の中に
残り少ない人生の日々を病院の
中だけで過ごす様子を見て、
自分が一緒に付き添って外出
できたら。。と思う事が多々あったそうです。

死ぬ前に部屋の整理をしたい。
仏壇に手を合わせたい。
少しでいい、あれができたら。
ここへ行けたら。。。

言いたくても言えない人も
いたかもしれません。

そして聞いたとしても、
病棟勤務の看護師がひとりひとりの
外出に付き添うことは
当然できないわけで。。。

また普段の仕事の中でも、

「この病院では、こうなっております」

といったように患者さんにではなく
病院組織(または医療制度)の都合に
患者さん側が合わせるよう説明することも多く、
そういった医療サービスをしたかったのか
自問自答するようになったと言います。

そして大橋さんは長年勤めた大学病院を辞め、
極力お客様側の事情や都合に合わせるサービス

「行けるんです」

をモットーにひとりひとりの
患者さんの想いをお聞きして
特注の付き添いサービスを
開始することに。

▽NPO法人 あすも特注旅行班

介護保険や公的機関の支援サービスとは
異なるこの起業に関して周囲はどんな反応
だったのでしょう?? 

一部の方からは需要はないのでは?
という声もあったそうですが、
周囲の反応はご家族も含めて割と肯定的で、

「やってみたらいいよ」
「それは、いいんじゃないの。」

と賛同してくれたり興味を持ってくれたりする人が多かったとか。

想いも看護師としての技術も経験も
持ち合わせてのスタート。

うまくいったのかと思いきや、
実際にはその独立起業はとても大変だったそうです。

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                        (写真はイメージです)

当然ながら、実績も信用も無い。
お客さんもおらずお金もガンガン無くなっていく。

そんな中でようやく知人のツテで、
1人目のお客様が来て、それから少しずつ
本当に少しずつサービスと実績を積み重ねていくうちに、
利益も出るようになってきたそうです。

病院という組織の規則や医療保険制度の中で
患者さんへ説明していくことと違い、

何もかもが「お客様のご希望」を
こちら側が受け止めて、
どうやったらより安全で、安心して、
そして楽しんでもらえるか。

それを実現可能にするためには
それまでの経験や技術だけではなく
相応の度量や力量が必要だといいます。

そんな大橋さんですが、
このお仕事を始めて実は改めて

「旅の面白さ」

を知ったそうです。

今後の展望をお聞きしたところ、

「ディープでマニアな旅こそ楽しいです。そこで、万人にウケる旅ではなく、
 たとえば、電柱マニア向け、市営住宅マニア向けなど、
『この旅に興味を持つ人は日本に100人ぐらいしか、いないかもしれないな』
 と思われるような旅を作って売ってみたいです。」

と大橋さん。

なんか、自分だけの思い出の地や
家族とだけの「マニアな楽しみ」を
実現してくれそうでわくわくしますね(笑)。

NPO法人あすも特注旅行班の大橋日出夫さんに
外出のポイントなどを直接お聞きできる

「安心して出かけよう!」

という介護講座が近くあります。

ご興味ある方はぜひ行ってみてください。

そしてどうかご家族の、ご自身の

「やりたい」
「行きたい」

を諦めずにいて欲しいと思います。

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