2019年10月20日(日)福岡春日市にある
レンタルスペースUraraさんで乳がんの
啓発イベントとして有名な
「ピンクリボン」イベントが開催され、
バラカプロジェクトからは私がリンパケアの
無料相談ブースに参加させていただきました。
私はサロンを始める前は
乳腺専門病院で外来から病棟、緩和ケアにも
携わっていました。
その時実はこの「ピンクリボン運動」には
疑問に思うことがいくつかありました。
「ピンクリボン運動」とは、
もともとは1980年代にアメリカで乳がん患者さんのご遺族が
”このような悲劇が繰り返されないように”
との願いを込めてリボンを作ったことから始まりました。
当時アメリカの乳がん患者さんは8人に1人かかる病気で
亡くなる方も多かったようです。
そのため、乳がんを多くの人に知ってもらうこと、
検診や治療についての啓発活動として運動を推進し、
1993年にナショナルマンモブラフィーデーを制定、
その後啓発運動はさらに広がりを見せました。
日本でこの活動が始まったのは2000年代で、
まだまだ新しい運動なんですよね。
でもどうでしょう?
「早期発見・早期治療」
という言葉は多くの人に確かに
広まったように感じますが、
がんにはタイプがあり、
例え早期に発見したとしても
急速に悪化するタイプのものもありますし、
逆に胸を全摘するような大きながんであっても
のんびりとした性格のがんの場合もあり、
一概に「早期発見なら安心だ」という
ものではなかったりします。
また、マンモブラフィーに関しても、
40歳未満の人にはそもそも有効性の観点から
推奨されていません。
必要のない検査を「早期発見がいいから」という
不安から受けている方もいて、
啓発活動の表面的な言葉だけがひとり歩きして
しまっているようにも感じます。
検診も完璧とは言えず偽陽性という
結果になることもあります。
そのため必要のない生検を受け、
「がんかもしれない」
という恐怖や不安を感じながら
過ごす人も少なからずいるのです。
今回春日市で開催されたピンクリボンイベントは
こうした「検診をおススメ」する活動ではなく
「乳がん患者さん」の気軽に集える場として
そのきっかけとなることを目的にしており、
ぜひともお手伝いできたらと思いました。
そして交流会やその後LINEグループを患者さんたちで
作って楽しそうにつながっている様子を
拝見していてとても嬉しくなりました。
毎年恒例のイベントになるといいですね!
イベントの詳細は主催者の方のブログでぜひ!
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