「背上げ」
と聞いてすぐにわかる人は
どれくらいいるでしょうか。
医療福祉現場の人だと、
ギャッチアップとかヘッドアップ、
リクライニングなどの用語は良く
見聞きすると思います。
でも電動ベッドの「背上げ機能」 。
意外とまだまだ知られてないのでは？
ベッド上でお食事を取る方の場合、
寝たままだと誤嚥してしまったり
ゴホゴホむせて苦しいです。
角度を誤って飲み物などをあげると
ごぼごぼごぼ、、、と苦しくて
最悪お亡くなりに、、、ということも。
そのためベッドの頭の部分をある程度上げて
食事の介助をしている方がほとんどと思います。
ところがこれまでのギャッチアップだと
お腹の部分もいっしょに圧迫されてしまい
想像以上に苦しかったりしました。
こちらが今までの背上げスタイル。
私たちが体を起こしている時って
お腹の部分までこんなにピーンと
まっすぐではないんです。
ちょっとお腹がへこんでいるような
格好になっているんですよね。
それを再現できるようにしたのがこちら。
ある程度高さを挙げたらそこからは
上半身の肩甲骨あたりから上だけを
さらに上げることができる仕組みです。
もう一度比べてみます。
でも体の大きさって人によって異なりますよね。
小さい方だと首だけ前に飛び出ちゃったり、
背の高い人だと関節と関係ないところで
折れ曲がるように上げられたりしないのかなぁ。。
と思ったら！
なんと調節できるんです。
ちょっとわかりにくいですが、
角度計がある部分をスライドすると
曲がる位置を調整できる仕組みです。
横から見てスタッフが調整してあげれば
毎回変える必要なくその人に合わせた
ベッドにすることができるんです。
他にもお腹の部分がジャバラになっていて
より丸みを持って起き上がり姿勢を
保持できる商品などもあります。
私自身病院勤務時代には、
「あたま」「あし」
のどちらかを上げるか下げるか
するくらいでこうした機能がある
ベッドに出会ったことはありませんでした。
ベッドを上げるとなだれ落ちてくる
枕やティッシュなどを目にするのは
みなさんアルアルかもしれませんが・・・・
メーカーさんもより快適に。
より自然な形で過ごせるように。
日々研究と進化、していってるんだなぁと
今更ですが実感しました。
福祉用具の世界。
とても楽しいです！！
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