2019.1.25

略語は誰にでも通じるとは限らない

略語は誰にでも通じるとは限らない

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医療用語はけっこう略して言うことが多いです。

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病名だったり、指示そのものに書かれている場合もあったり。

でもこうした略語ってその世界の人同士だけで
わかるものだったりします。

医療者同士でも分野が違うと
正直良くわからないこともあります。

例えば「乳がん」の手術方法について。

カルテや理学療法指示書にはよく、

「Bt + SNB」
「Bt + Ax」

などと記載されています。

でも乳がん術後の理学療法をしたことがない場合、
この略語は理学療法士であっても
よくわからないと思います。 

ちなみにBtは乳房を全摘出したという意味で、
SNBはセンチネルリンパ節生検を、
Axはリンパ節を郭清したことを指しています。

私は乳腺専門病院に長くいたので、
これはほぼ日常会話でしたが、

患者さんやご家族はもちろん、
同じ医療者であっても乳がん担当経験のない人や
介護職の方など話す相手によっては
その略語を使用せず意味を的確に、
そしてわかりやすく伝える必要があります。

ところで「理学療法士」は「physical therapist
を略して「PT」と呼ばれていますが、

「PT」と調べてみると、「project team」の略で
使用されていたり、ブラジルでは「Partido dos Trabalhadores」
「労働者党」を意味するそうです。

「私はPTだ」
と言った場合、労働者党だ!と思われてしまう
可能性もあるのかも!?!? 

自分の略している言葉がなんであるか、
よく理解しながら使っていきたいですね。 

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