2018.10.6

がんの痛み「麻薬は中毒になるから」は大きな誤解

がんの痛み「麻薬は中毒になるから」は大きな誤解

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サロンでご家族などの介護を
されている方達から、
相談を受けることがあります。

中でもここ最近多いのが
「薬」
に対するイメージと思い込みです。

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最近ではがん患者さんで
主治医から「麻薬を使いましょうか」
と言われたという方が、

「麻薬」という言葉に
とても恐怖を持ってしまい、
痛みを我慢してしまっているとのこと。

こちらも参考にしてみてください。 

▽日本緩和医療学会 オピオイドについての誤解
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/pain/2010/chapter02/02_06_02.php

▽患者さんはどのような誤解を持っているか
https://www.jspm.ne.jp/guidelines/pain/2010/chapter02/02_06_01.php

モルヒネと聞くとやはり未だに

「依存症になるのでは」
「死を早めるのでは」
「目が覚めなくなるのでは」

といった誤解を持っている方が
たくさんいらっしゃるように思います。

私が乳がん患者さんの緩和ケアに
携わっていた時は、

「お風呂の前にちょっと飲んでおく?」
「リハビリの前に体を楽にしておきましょうか」
「なんか不安?ではちょっとお薬使いましょうね」

といった具合に、
たったそれをするだけのために?
というような時でさえも、

苦痛や不安を取り除くために、
上手に薬剤の量や種類でコントロールされていました。

ですから皆さんとても穏やかで、
良い表情をされていましたよ。 

医学は日進月歩。

同じお薬であっても
より良い使い方やより患者さんに
負担なく過ごしてもらえるよう
どんどん変わっているのです。

どうぞ思い込みで損をしないよう、
患者力、家族力をつけて、
しっかりとご自身の、ご家族の
主治医や看護師さんへどんどん
質問をしていってください。

ただただ、

「薬はいいです。大丈夫です」

と言っていては先生方も
そのままになってしまう可能性も
ありますよ。

ああ、そんな風に誤解があったんだ、
こちらにももっと説明の仕方があったな。

そうお互いに歩み寄って
共に考えながら進めていく。

それがとても大切で、
より良い在り方だと思います。

あなたの大変さが少しでも
楽になりますように。

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